2017.3.29
地球環境システム学講座の修士1年の土居龍成君,平成27年度修了生の宮谷紘平君らの論文,ヒノキ次数根形態の種内変動に関する研究が国際誌Plant and Soil に受理され、Online版が掲載されました.詳しくはこちらをご覧ください。
樹木の細根では,根端を1次根,1次根同士の交わった根を2次根など,分岐位置を現す次数階級で区分すると,養水分の吸収・輸送など細根の持つ役割が明確となる.本研究では,解析例の少ない根直径2㎜までの無傷の根端を持つヒノキ細根系について,次数別の形態解析を行った.16,351個に分けられた次数根形態の結果から,根端に近い1次根から3次根の形態は土壌無機態窒素と,4次根から6次根の形態は土壌炭素と密接に関連すること,すなわち土壌特性に応じて次数根形態が種内変動することが明らかとなった.