2015.10.15
地球環境システム学講座修士2年の宮谷紘平君の論文が国際誌Treesに受理されOn-lineになりました。本論文は H23年度卒業の水澤佑紀さんH25年度卒業の岡田和樹君の内容も含んで います。 論文はこちらです.
内容
一般的にヒノキの植栽された土壌は長期的に酸性化(土壌劣化)する傾向にある。
本研究では、酸性化の進んだ土壌で生育しているヒノキが、活性の高いより細い
根を土壌表層に集中的に分布させることを明らかにした。
一方で細根の活性を示す呼吸速度は土壌酸性化程度に関係なく、土壌中の硝酸態
窒素量に大きく影響されることが明らかとなった。
一般にヒノキは養分の少ない乾燥した土壌でも植栽し生育できるといわれているが、
本研究で示した土壌酸性条件下のように、土壌環境に根を適応させながら生育を
可能としていることが示唆された。